「……ねえ、人識。今の、人識にそっくりだね」
京都で人識が連続殺人鬼となっていた頃。
「だろ?傑作だぜ」
「でも……」
私はそこで口を噤む。
『私は人識の方が好きだよ』
零崎一賊の変わり者。
呼吸をするように人を殺す。
「ねえ、人識。久し振りに美味しいもの食べたいなー」
「さっきカラオケでラーメン食っただろ…」
「あんなの、おやつでしょ?お・や・つ!」
「これから『運動』するからいいんですーってか?」
「…どうだろ…。京都はもう人識の範疇でしょ?流石に人識と同じ場所で…ってのは」
「まあ、いいや。何食いたい?」
普通の会話。
でも、
私達は………。
FIN
拍手お礼小説4作目。
ジャンルは不思議と戯言シリーズ。
戯言はやっぱり零崎一賊が一番好きなのです。それも人識ラブ。