Study society〜Extra〜
「と云うわけで、お疲れ様!雲雀」
にっこにっこと目の前で笑うのは、ぶっちゃけた話、僕の彼女なワケで。
しかもこの女、何が楽しいのか自分の親友のワークの片づけを僕に頼んだワケで。
確かに僕は一個上だ。
あのワークだって去年やった(内容は殆ど覚えてないけど!)だからって、ほかの男の名前を出されてまんまと乗せられて!
「……貸しは高いよ、判ってる?」
「判ってるよ」
大体、が今座ってるその机、マホガニーなんだけど。
ねえ、判ってる?
「あっついねー…」
「エアコン効いてるでしょ」
嗚呼、もうむしゃくしゃするね。
この僕が年下の女に翻弄されてるなんてね。
「ねえ、雲雀」
…返事なんてしてやらない。
少しは思い知ればいいんだ。
……僕が、君を、どれだけ許してきているのか。
……僕が、君を、どれだけ好きなのか。
そして
……僕が、どれだけ、彼女に嫉妬しているのか。
知ってる?
同性っていうだけで、君がどれだけ彼女に無防備に笑いかけているのか。
ただ、同じ性別っていうだけで、どれだけ君が…。
「恭弥!本、崩れるよ!」
「…ああ、別にいいんだ。崩れたって」
「恭弥」
夕陽を逆光に受けて綺麗だとか、絶対に口が裂けても言ってもやらないけど。
でも。
その、僕に無視されてなのか、泣きそうな顔は絶対的にそそる。
でも。
そそるのは、僕がサドだからでも。何でもなく。相手が君だからってわかってるのかな?
「……恭弥」
「何?」
「大好き」
……僕も相当甘いね。
そんな一言で昼間の事を忘れてあげるんだから。
「大好きならキスの一つくらいしてくれればいいのに」
「学校じゃ嫌。キスだけじゃ終わらないでしょ、絶対」
「じゃ、バイクとって来るから僕の家でもいいよ」
「……仕方ないな。貸しもあるしね」
「貸しで抱かれるくらいなら貸し作らなきゃいいのに」
「馬鹿ね。私が貸し如きで抱かれるような安い女に見える?」
「見えない」
知ってるよ、それくらい。
だから僕は君に惚れてるんだから。
Extra FIN
エロ度は温いですが!
表ではこれが精一杯(笑)
2006.8.15 up